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空想イノベーション

ワトソン、東ロボくんの挑戦

ワトソン

IBMが開発し、2011年にアメリカのクイズ番組で、歴代のチャンピオンと対戦して勝利したことで話題になった。

ワトソンは、Question-Answeringという研究分野の成果で、ウィキペディアの情報をもとにライトウェイトオントロジーを生成して解答を行っていた。

まず、問題を分析し、解答候補を複数選択。
問題の整合性、条件が各解答候補とどの程度マッチングしているかをチェックし、スコアを算出し、最終解答を選択。

つまり、問題の意味そのものを意識しているのではなく、問題に含まれているキーワードから、解答を高速に検索している、比較的簡単な仕組みで動作している。

ワトソン同様、データを活用しながらライトウェイトオントロジーを生成する仕組みは、現在では、コールセンター、人材マッチング、広告など、多くの分野で活用されている。

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東ロボくん

東大を目指す人工知能として、東ロボくんが2011年から2016年にかけて研究されていた。
東ロボくんは、模試で偏差値57.8をマークし、私大合格程度の水準にまで達することができた。

しかし、東ロボくんも、ワトソン同様、問題の意味そのものを理解しているわけではなく、読解力に問題があり、東大の合格水準に到達するのは難しいという判断から、2016年に開発が凍結された。