シンボルグラウンディング問題はコンピュータには真似できない?
人工知能において、フレーム問題という大きな問題が存在しているが、同様に、シンボルグラウンディング問題というものも存在している。
これは、記号(シンボル)とその対象がいかにして結びつくか、という問題で、スティーブン・ハルナッドによって議論された。
例
シマ模様の馬 = シマウマ
人間は、シマという記号と、馬という記号、それぞれについて結びつけがおこなえる。
そして、シマ模様のウマを初めてみたときに、それがシマウマだ、ということを結びつけることができる。
しかし、コンピュータには、シマウマがシマ模様のあるウマである、と表現することができても、シマウマを初めて認識した時に、それがシマウマであると結びつけることができない。
スポンサーリンク
また、身体性に関する問題も考えられている。
人間は、身体中にある神経を通しながら、記号と対象の関連付け、すなわち、シンボルグラウンディングを行っている。
例
コップを実際にさわってみて
- 冷たい
- 硬い
さらに、落としてしまうと割れる(場面をみる)、などといった経験を通して、コップという概念が作られていく。
これが、まさに身体性のアプローチなのである。