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空想イノベーション

既存のものを活用する転移学習

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ディープニューラルネットワークで、様々な手法の開発により、より深く、複雑な学習が行えるようになった一方で、GPUマシンが1台や2台あったところで、その膨大な計算量を捌ききるのは至難の業ともいえる。

機械学習において重要なのは、最適化されたネットワークの重みであり、その重みを得るためのステップに、膨大な計算と時間を要することになる。
従って、既に学習済みのネットワークがあれば、わざわざ一から学習する必要がない。

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例えば、VGGやGoogLeNet、ResNetといった巨大なネットワークは、ImageNetで学習済みのモデルが公開されている。 www.image-net.org 公開済みのモデルは万能なものではないので、ここに、新たに何層か追加してファインチューニングを行うことで、それぞれが目的とする高性能なネットワークを得ることができる。

このように、既に学習済みのネットワークを利用して、新しいタスクの識別に活用することを転移学習と呼ぶ。